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【レポート】”TAKASAKA2!の朝活” #126|清水明夫氏

清水明夫さんをお迎えしました。

相変わらず、企てていました。

一言で切り取ると、非常に誤解を招きかねませんので、

詳細はぜひ、齋藤卓さんの素敵なレポート(facebookからの転載)をご高覧ください。

“TAKASAKA2!の朝活” #126|2024年12月9日(月)7:00-8:00

第126回のスピーカーはLocal Power株式会社の清水明夫さんをお迎えし「グンマー★一揆、その後…」というテーマで伝説の野外音楽フェスから早6年。

その6年の日々と今どのような一揆を企てているのか…をお話いただきました。

 

「ドブネズミみたいに美しい社会をつくりたい」

「一人ひとりを大切にする人を大切にしたい」

この言葉はLocal Power株式会社のビジョン、そしてミッションです。

 

自らを「ポンコツ」と呼ぶ明夫さん、多動やチック症もあり少しだけいじめられていた中学時代、スノボーとバイトに明け暮れ少しだけやんちゃで落ちぶれていた高校時代、カウンセリングやコーチングに興味を持った大学時代。

当時流行っていたmixiを通して500人位の相談を受けスピリチュアル的な修行をしていたこともあったそうです。

大学5年生の時に日本で初めてのシェアハウスを運営し、シェアハウスを開業したい全国の方へのお手伝いなどコミュニティー屋さんが仕事の始まりだったそうです。

都内から無一文で富士山登頂を目指す『富士バカ』というイベントも運営。

華々しい成功体験だけでなく、起業時代のどん底も体験。

消費者金融でお金を借りて自転車操業を繰り返しサラ金漬けに。

 

(人生を)詰んだと思った時にドーンッと降りてきたのがマザーテレサの言葉だったそうです。

主よ、私が空腹を覚えるとき、パンを分ける相手に出会わせてください。

のどが渇くとき、飲み物を分ける空いてん出会えますように。

寒さを感じるとき、暖めてあげる相手に出会わせてください。

 

当時、自分の会社もあと数ヶ月でつぶれそうなどん底な時、何を思ったかマザーテレサの言葉に従い友人のつぶれそうな通販サイトの会社に1ヶ月寝泊まりして立て直しを手伝い何とか友人の会社を救済。

そこからWEBマーケティングの案件が舞い込んできて結果、自身の会社も立て直すことができたそうです。

 

一年半ほど前まで市議会議員だった明夫さん。

駄菓子屋・フードバンクNPO・シャッター商店街復興・こども食堂・神社のマルシェイベント・飲み屋街の復興プロジェクト…議員時代に沢山のプロジェクトを立ち上げました。

議員は税金の執行権を持っている訳ではなく、議員という立場は予算のチェックはするが自分がリスクを負って市で何かをできるポジションではありません。

ただ、まちづくりをしたくて議員になったので自分でもリスクを取って税金を使わない地域プロジェクトを立ち上げていた明夫さんにとって、一番大きなリスクを取ったのが「グンマー★一揆」でした。

 

自身が音楽を始めたきっかけにもなった野外音楽フェスティバルを高校、大学時代に無料で見ることができて自身に良い影響をいただいた恩を次の世代に恩送りができればと思い開催。

5,000人を集めたフェスとなったが〇〇〇〇万円の赤字でそのショックから鬱も発症。

親戚から借金をして何とかなっていますが、お金を借りれなかった時にフェスの運営会社がつぶれてしまうかもしれないという怖さで自〇も考えたそうです。

今こうやって笑って話せているし後悔はまったくなく、そこで沢山の出会いもあったからやって良かったそうです。

 

グンマー★一揆から5か月後にあった2回目の選挙はトップ当選。

なるべく自分のことをさらけ出そうと思いADHD、多動、チックなども告白。

あいつはポンコツだからと愛して支えてくれた仲間のおかげで8年間議員を続けることができました。

 

去年からは出版に向けても動いているそうです。

・短所は直すな、武器にしろ。

・すごい人よりも、愛される人に。

・弱い自分、みじめな自分と仲良くなろう。

・自分との関係が、他人との関係をつくる。

自らの経験をもとにしたは書籍は弱みや短所に悩んでいる人たちにむけたヒントになるのではないでしょうか。

 

冒頭のビジョン、ミッションは明夫さん自身がしたいことだそうです。

「ドブネズミみたいに美しい社会をつくりたい」

 

社会には正しさが溢れすぎています。

悪を許さない正義のヒーローに憧れて育った私たちは、気づかないうちに、正義のお面をかぶり、正義じゃないものに対して悪のレッテルを貼ることに快感を覚える神経回路を手に入れました。

でも思うのです。

正義に溢れる社会ほど、息苦しい社会はないなと。

決して悪を推奨したくて言っているわけではありません。

もっと寛容な社会を作りたいと、切に思うのです。

そんなにちゃんとしなくていい。

迷惑かけることだってある。

弱い自分もいれば、醜い自分もいる。

それで良いじゃないかと。

正しさよりも楽しさを。

こわばった空気にユーモアを。

正しすぎる社会に、ドブネズミみたいな美しさを。

 

「一人ひとりを大切にする人を大切にしたい」

「みんな」と「一人ひとり」は、似て非なる言葉です。

「一人ひとり」という概念が無視された「みんな」という言葉を使って語られる未来は、人間が持つ固有性や、幸福感の多様性が無視され、均一化して見積もられた人間像をベースに、支配的なスキームで構築された全体幸福論が正義の顔をして鎮座しがちです。

「みんな」の中の一人として定量的なカウントをされる環境の中に置かれた人間は、誰もが気づかないうちに「らしさ」を消すことが善とされ、「らしさ」が受容されない環境では、「孤独」が生みだされます。

「孤独」とは、自分自身の中に存在するはずの自分を、無いものにしようとした時、あるいは、させられている時に生まれるものです。

無いものにされた(=檻の中に閉じ込められた)自分自身が気づいてほしいと叫ぶ声や、気づいてもらえないと嘆く悲鳴が、孤独感の正体だからです。

「孤独」は現代においては、生死にも関わる重要なファクターです。

だからこそ、私たちにとって、一人ひとりを大切にする人や、場所や、コミュニティが、とても尊く、愛おしく、守りたいと思う対象なのです。

 

「多様性が叫ばれる時代だが寛容性はもっと大事で、自分以外の存在は間違いだと決めつけてしまうような世界観は好きではない」

「孤独という社会課題にずっと向き合ってきました。人の居場所を作ったり人の居場所になったり、誰かの孤独を受け止めたりそういった人を支える仕事や人間になれたら良いな」と結んだ明夫さん。

終始、優しい口調で半生を振り返っていただきました。

 

私自身、年を経るにつれて意固地になり多様性の時代と頭ではわかっていてもどこかしらでフィルターをかけて認められず…

身近な人が笑顔で過ごせるには寛容な心が大事で、それが自身の笑顔に返ってくるんだろうなと自戒もいただきました。

 

昨日よりもっとクリエイティブな朝に!

なんとか年内中にアップできてよかった…

次回の日程はあらためて!

 

今年も一年、大変お世話になりました。

来る年もどうぞよろしくお願いいたします!

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