【レポート】”たかさきBIBLIOミーティング” #50
何かをはじめること、たたむことも大変ですが、個人的には継続し続けることが一番大変なのでは、と常々思います。
過去の自分を見つめること、魅力ある仲間に出会うこと、そしてまちとつながること。
本を囲んで、そんなわくわくと温かさを共有する場として、『たかさきBIBLIOミーティング』は2014年1月25日に生まれました。
以来、隔月奇数月に開催し続け10年通算50回。そんな節目の#50を、「たかさき書斎」で開催いただきました。
以下、『たかさきBIBLIOミーティング』facebookからの転載です。
「たかさき書斎」は、まちで大事に育まれてきた営みが、さらに大切に継続し続けられるよう応援できる場でありたいと、改めて強く思います。
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2024.5.25 Sat.
たかさきBIBLIOミーティング#50 @ たかさき書斎
第50回となりました!たかさきBIBLIOミーティングです。
たくさんの人、たくさんの本に囲まれて、ここまでたくさんのエピソードがありました。
それぞれの、大切な人生の轍を少しずつではありますが、教えてもらっているような瞬間の積み重ねで、この10年があったように思います。
さて、今回のテーマは、「ターニングポイント」です!
『星のカービィ 夢幻の歯車を探せ!』
ゲームでお馴染みの星のカービィですが、オリジナル小説にもなっています。
このお話は、冒険ストーリーで、内容の面白さや啓蒙的な結末など、大人が読んでも楽しめるものとなっているそう。
紹介者さんの娘さんが、中学校のビブリオバトルに、この本で挑んだそうです。
本って面白い!そんな気付きのターニングポイントになる一冊です。
『他力』
1998年に出版のエッセイ集です。
時代背景として、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などで未曾有の被害が嘆かれる一方で、年間の自殺者数はその数倍に及ぶという憂うべき状況。
そんな世の中で、やるべきことはやった上であとは「他力」を待っても良い、というマインドは、紹介者さん曰く「現実に絶望しても、生きるのが楽になるターニングポイントになる本」とのことでした。
『広重ぶるう』
浮世絵師の歌川広重を描いた小説です。
流行りの絵では泣かず飛ばず…そんな広重のターニングポイントとなったのは、「ベロ藍」と言われる青い顔料でした。
この青で、江戸の空と水を描くことで人気絵師となった広重の、こだわりと人情が熱い物語です。
『ファイティング寿限無』
師匠から「落語以外で武器を身につけろ。そうしないと真は打たせない」と言われた若い噺家が主人公です。
ターニングポイントになったのは、たまたま絡まれたときに繰り出したパンチ。
それをきっかけにボクシングジムに入門し、噺家とプロボクサーという異色のダブルワークが実現します。
さて、噺家としては、どんな効果があったでしょうか。
『ある行旅死亡人の物語』
共同通信の記者2名が、ある行旅死亡人(身元不明で、死亡の事実を戸籍に書き込めないような状況の人)の人生を紐解いた記録です。
記者の興味を駆り立てたのは、アパートに残されていた現金3,400万円。
なぜこんなことになったのか。広島までルーツを探り、本人の人生のどこにターニングポイントがあったのか?
特定はできなくても、想像するに十分な情報は示されていたとのこと。
読み応えのありそうな内容です。
『わが青春の台湾 わが青春の香港』
著者の邱永漢氏の半生を記した一冊です。
台湾人の父と日本人の母のもとに生まれた邱氏は、お金儲けの神様、と言われるほどに株や事業に長けた才能を持つかたわら、台湾独立運動への弾圧であるいわゆる白色テロに翻弄されて青年時代を過ごしました。
邱氏の半生とたくさんのターニングポイントとともに、台湾の歴史にもどっぷり浸れそうです。
『失敗談』
家電のSHARPって、シャープペンシルのシャープだったんですね!という、トリビアからのプレゼンでした。
SHARPの生みの親である早川氏のストーリーのほか、成功の前には失敗がある、という、意味ある失敗が詰まった本だそうです。
紹介者さん、学生時代の経験から思うところがあったそうですが、この本との出会いで、SHARPへのわだかまりが解けたそうですよ。
ターニングポイントですね🤣
さて、今回は7冊のエントリーでした。
福BOOKは、『広重ぶるう』!
今回は、集合写真も、会場となった『たかさき書斎』さんの素敵な場所をひきたてる(?!)さりげない雰囲気で😛
また51回に向けて、新たなエネルギーをもらったたかさきBIBLIOミーティングでした!
次回は7月の予定です☀️
本のこと、話したくなったら、たかさきBIBLIOミーティングに遊びに来てください🍀
Let’s BIBLIO‼︎